社会保険給付金サポートとは?メリットとデメリットを分析

会社を退職すると、雇用保険から「失業保険」を受け取れることが知られています。他にも病気や怪我をしたら「傷病手当」、早期に就職できたらお祝い金としての「再就職手当」も受け取れる可能性があります。

これらの給付金申請においてサポートしてくれるのが「社会保険給付金サポート」のサービス。ただ、「実際に何をしてもらえるのかわからない」「リスクやデメリットを知りたい」という方も多いでしょう。

 

この記事では、そもそも社会保険給付金サポートとは何なのか、メリットやデメリットも含めて解説します。

これから失業保険や傷病手当などの社会保険を申請しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.社会保険給付金サポートとは

社会保険給付金サポートとは、退職後の雇用保険給付金の申請手続きをサポートしてくれるサービスです。雇用保険とは、労働者が失業したときに備えて加入している保険です。

 

会社に雇われて勤務している方は、毎月の給料から「雇用保険」の保険料を引かれているでしょう。その「雇用保険料」を支払って加入しているのが雇用保険です。

 

雇用保険に入っていると、失業後に「失業保険(基本手当)」をもらえます。また病気やけがをすると「傷病手当」という給付金も受け取れます。早期に再就職できた場合には「再就職手当」というお祝い金も支給されます。

 

このような雇用保険からの給付金申請を専門家がサポートしてくれるのが「社会保険給付金サポート」の基本的なサービス内容です。

 

2.社会保険給付金サポートの仕組み

2-1.利用者から費用をもらって給付金申請をサポートする

社会保険給付金サポート会社は通常、営利目的の企業です。ボランティアでサポートするわけではなく、コンサルを受けると費用がかかります。具体的にはサポート希望者が国から得られる給付金額を基準に、報酬金を計算されるのが一般的です。

 

具体的な金額は、利用者の前職での給与体系や受け取れる給付金の金額、受給期間によって変わります。またサポート会社によっても費用体系が異なります。

 

2-2.費用を払ってもサポート会社を利用する人が多い

費用がかかっても、社会保険給付金サポートを利用する方はたくさんいます。社会保険の給付申請は、簡単ではないからです。申請の際、たくさんの書類を集めねばなりませんし、申請書も適切に作成しなければなりません。またどのような給付を受けられるかは人によって違うので、状況に応じて適切な給付金を選択する必要があります。

 

サポート会社を利用すると適切に対応できて給付金を受け取りやすくなるものです。追加書類を提出したりハローワークへ適切な説明をしたりすると、本来より3か月早く失業保険を受給できて、総支給額も増額できるケースも少なくありません。

 

以上のように、社会保険給付金サポートとは、難しい雇用保険給付金申請を支援し、それと引換えに報酬金をもらうというビジネスモデルで営業している会社です。

 

 

3.社会保険給付金サポートを利用できる条件

社会保険給付金サポートを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

 

  • まだ就職先が決まっていない
  • 今後就職活動を続けられる
  • 在職中、1年以上、社会保険に加入している
  • 退職まで15日~1か月前後の時間的余裕がある

 

上記の他、年齢制限や残りの有給日数による制限がもうけられている会社もあります。詳細は各給付金サポート会社へ確認しましょう。

 

4.社会保険の給付申請をサポート会社に依頼する必要性

失業保険の申請をするとき、なぜ社会保険給付金サポート会社を利用する必要性があるのでしょうか?以下で理由をご説明します。

4-1.社会保険給付申請は個人では対応が難しい

失業保険などの社会保険給付金の申請は、個人では対応が難しくなっています。

まず、在職中と退職後の「受給条件」を満たさねばなりません。自分では条件を満たすかどうか、適切に判断できない方も多いでしょう。

申請方法も複雑です。当初の申請時にも手間がかかりますが、その後も1か月に1回ハローワークで失業の認定を受け続けないといけません。1回でも間違った対応をすると、給付を止められてしまうリスクがあります。

 

申請方法を間違えても、基本的に国から案内してもらえるシステムはありません。むしろ、不正受給を疑われて調査対象となってしまうケースもあります。

 

会社の担当者の知識が間違っていたため、きちんと対応しても給付金をもらえないケースもありますし、引っ越しによって管轄が変わり、給付金を止められてしまう事例もあります。

 

このように個人で社会保険の申請をするハードルは非常に高いので、専門のサポート会社を利用する必要があるといえます。

 

4-2.社会保険給付金を受け取れないケースも多い

社会保険の給付を自分で申請するのは困難なので、従来は「社労士」に依頼して申請する方法がよく利用されていました。

ただ、社労士などの専門家へのハードルは高く、依頼できない方もたくさんおられます。そういった方は、本来なら給付金を受け取れるのに申請をせず放置してしまうケースが多々あります。

 

4-3.社会保険給付金サポートを利用すると、簡単に給付金を受け取れる

「給付金を受け取る権利があるのに、申請手続が難しいので諦めてしまう」

そういった方をサポートし、社労士よりもハードルを下げて適切に給付金を受け取れるようにするのが社会保険給付金サポート会社の役割です。

 

在職中にせっかく雇用保険料を払い続けてきたのですから、失業保険はしっかり受け取りましょう。

 

5.社会保険給付金サポートのメリット

社会保険給付金サポートを利用すると、以下のようなメリットがあります。

 

5-1.複雑で難しい申請手続きを任せられる

失業保険傷病手当再就職手当などの社会保険給付金申請手続は非常に複雑です。どのような書類を集めて良いかわからない、会社が離職票を出してくれないなど、障害が発生するケースも少なくありません。自分では適切な対応ができず、受け取れなくなるリスクもあります。

社会保険給付金サポートを利用すると、書類集めや申請書の書き方など、アドバイスを受けられるので手間なく簡単に申請できます。

給付金申請のハードルを下げて、より確実に給付金をもらえる可能性が高くなるでしょう。

 

5-2.どういった給付を受け取れるか教えてもらえる

退職後、受け取れる給付金の内容は人によって異なります。自己都合退職か会社都合退職かによって受給開始時期が異なりますし、病気やけがで退職してすぐに働けないなら受給期限を延長する必要があります。家族の扶養に入るかどうか、迷う方もいるでしょう。

 

社会保険給付金サポートを利用すると、あらゆる面からその方の状況を検討し、最適な対処方法を教えてもらえます。今何をすべきかがわかるので、不安を解消してもっとも有利になるよう対応できるでしょう。

 

5-3.受給期間を早めてもらえる可能性がある

自己都合退職の方は、基本的に「退職後3か月」が経過しないと失業保険を受け取れません。

ただし会社から「自己都合退職」といわれていても、実際には会社都合退職にしてもらえるケースが多々あります。また病気やけが、妊娠や親族の介護などで退職した場合にも3か月の給付制限期間が適用されません。

自分で申請するとこういったことに気づかず3か月の給付制限期間を適用されてしまうケースでも、社会保険給付金サポートを利用すれば適切なアドバイスを受けて早めに失業保険を受け取れる可能性があります。

5-4.受給額を増額できる可能性がある

失業保険の支給額は、自己都合退職か会社都合退職かで異なります。会社都合退職の場合、支給期間が延びて総支給額が高額になる方が多数です。

自分で対応すると自己都合退職にされてしまうケースでも、社会保険給付金サポートの支援を受けて会社都合退職にできれば給付金額を大きく増額できるでしょう。アップする金額はケースによっても異なりますが、数十万円~数百万円にもなる可能性があります。

 

6.社会保険給付金サポートのデメリット

社会保険給付金サポートには、以下のようなデメリットもあります。

6-1.仕事をしていると利用できない

失業保険を受け取るには「失業状態」であることが必要です。就職したり自営で収益を得ていたりすると、給付金を受け取れません。ただし生活にどうしても必要なアルバイトであれば、仕事をしながら給付金を受け取れる可能性があります。迷ったときには社会保険給付金サポート会社へ相談しましょう。

 

6-2.費用がかかる

社会保険給付金サポート会社を利用すると、費用が発生します。相場は受給金額の10~15%となっています。

ただ、自分で対応するとそもそも受給を受けられないケースもあることを考えると、費用は大きなデメリットにはならないかもしれません。受給金額の8~9割は手元に残るなら、充分メリットがあるといえるでしょう。

6-3.生命保険に入れなくなる可能性がある

失業保険を受け取るため医師に診断書を書いてもらうケースでは、後に生命保険に入りにくくなる可能性があります。

 

6-4.ブランクが長くなる

長期にわたって失業保険を受け取ると給付金額は高額になりますが、その間は仕事ができません。ブランクが長くなり、再就職したときに仕事になじみにくくなるデメリットも考えられます。ただ、早期に再就職したら「再就職手当」を受給できます。ブランクが心配な方は、早めに就職を決めて再就職手当をもらえばデメリットを回避できるでしょう。

 

7.社会保険給付金サポートをオススメする方

以下のような状況であれば、ぜひ社会保険給付金サポートの利用を検討してみてください。

  • 失業後の生活が不安
  • 就職の目処が立たない
  • 失業保険や傷病手当の手続き方法がわからない、自分1人では対応できない
  • 失業保険の手続きに手間や時間をかけたくない
  • 失業保険を最大限受け取りたい
  • 会社から自己都合退職といわれているが、本当は会社都合退職ではないかと考えている
  • 多少手数料がかかっても、ミスをせずに確実に失業保険を受け取りたい
  • 退職までに半月~1か月程度の余裕がある

 

 

8.社会保険給付金サポート業者の選び方

社会保険給付金サポートを利用するとき「業者の選び方」にも注意が必要です。中には社会保険給付金を詐取しようとする悪質業者も存在するからです。利用者に悪気がなくても悪質業者を利用するとトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

 

以下で業者を選ぶときのチェックポイントをご紹介するので、依頼前に確認してみてください。

 

  • 事業所がバーチャルオフィス、レンタルオフィスではないか

事業所がバーチャルオフィスやレンタルオフィスの場合、営業の実態を確認しにくいので信用性に乏しいといえます。

  • 運営会社や連絡先が明らかになっているか

どこの会社が運営しているのか、会社の住所、電話番号などの連絡先が明らかになっているか確認しましょう。電話番号がわかれば、一度かけてみて対応を確認してみてください。

  • 医療機関と提携しているか

失業保険の給付申請の際、医師の診断書が必要になるケースが多々あります。医療機関と連携しているサポート会社なら安心感があるでしょう。

  • 社労士などの専門家と提携しているか

社会保険の給付申請では、社労士によるサポートが必要です。社内に社労士がいるか、あるいは外部の社労士と提携しているサポート会社なら安心といえるでしょう。

  • 費用が異常に高額ではないか

社会保険給付金サポートを利用すると、費用が発生します。かかる費用の額が不明確であったり異常に高額だったりする業者は危険なので、避けましょう。

 

 

9.社会保険給付金サポートを利用して受給できるまでの流れ

社会保険給付金サポートを利用するとき、受給までの流れは以下のとおりです。

 

  • 社会保険給付金サポートの公式サイトから問い合わせる

まずは社会保険給付金サポートの公式サイトから、電話やメールなどで問い合わせましょう。

  • 受給条件を満たしているか確認される

簡単なヒアリングが行われて、受給条件を満たすかどうか確認されます。費用などについても説明があります。

  • 申込み

要件を満たし受給できそうであれば、社会保険給付金サポートへ申し込みをしましょう。

  • アドバイスを受けて必要書類の準備

専門家によるアドバイスを受けながら必要書類の準備を進めます。申請書の書き方も教えてもらえます。

  • ハローワークへ書類提出

ハローワークへ用意した書類を提出します。

  • 雇用保険説明会へ参加

ハローワークで開催される雇用保険説明会へ参加します。

  • 失業の認定を受ける

ハローワークで失業認定を受けます。

  • 受給開始

その後、日数分の失業保険が振り込まれます。

 

申請後、受給開始までの期間は約2か月となるのが標準です。

 

10.失業保険の申請は社会保険給付金サポート会社へ相談しよう

今後の退職を考えているなら、社会保険給付金サポートを利用して手間なく確実に失業保険を受給しましょう。自分で申請すると申請が通らなかったり本来より受給額を減額されたりして、損をしてしまう可能性もあります。まずは一度、社会保険給付金サポート会社までご相談してみてください。