失業保険の計算方法とシミュレーション|自己都合・会社都合・手取り別に解説

失業保険の支給額は年齢・退職理由・給与額・勤続年数などによって変わり、さらに最新の基本手当日額(1日分の失業保険の金額)も毎年変わるため、初めての方には非常にわかりづらいものです。

そこでこの記事では、最新の2025年8月1日以降の基本手当日額の上限額を使って、具体的に「ざっくりどれぐらいもらえるか」から「自己都合・会社都合の比較」「月収別シミュレーション」「よくある質問」まで幅広く解説しています。


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失業保険の仕組みと支給の流れ

失業保険、正式には「雇用保険の基本手当」と呼ばれるこの制度は、失業中の生活再建と再就職の支援を目的としたものです。

受給までのステップはこんなイメージです:

  1. 退職後、離職票を入手

  2. ハローワークへ求職申込み

  3. 待期期間(7日間)

  4. 給付制限(自己都合なら1か月、会社都合はなし)

  5. 支給開始!

受給までの詳しい流れについて知りたい方は↓をご覧ください

【2025年最新版】失業保険の申請から受給まで完全ガイド|申請時の注意点・必要書類・社会保険も解説


失業保険の計算に必要な3ステップ

ステップ1:賃金日額の求め方(例:手取り15万・20万・30万)

賃金日額とは:退職前6か月の給料の総額を180(日)で割った数字です。

給料の総額(総支給額)とは手取り額ではなく、社会保険や税引き前の金額を指します。

総支給額は手取り15万円の人は約18万円、手取り20万円の人は約24万円、手取り30万円の人は約36万円となります。

  • 手取り15万円(月給18万円)の場合:

    • 合計:18万円 × 6か月 = 108万円

    • 108万円 ÷ 180日 = 6,000円(賃金日額)

  • 手取り20万円(月給24万円)の場合:

    • 24万円 × 6か月 = 144万円

    • 144万円 ÷ 180日 = 8,000円

  • 手取り30万円(月給36万円)の場合:

    • 36万円 × 6か月 = 216万円

    • 216万円 ÷ 180日 = 12,000円

 

ステップ2:基本手当日額(失業保険の1日分の金額)

「基本手当日額」は1日あたりの失業保険の金額のことで「賃金日額 × 給付率」で算出できます。給付率は賃金日額が低いほど高く(最大80%)、高いほど低くなります。さらに、上限・下限があることも重要です。

最新(2025年8月1日時点)の上限額と下限額(年齢別)

厚生労働省発表のデータによると以下となります

  • 29歳以下:上限 7,255円 / 下限 2,411円

  • 30〜44歳:上限 8,055円 / 下限 2,411円

  • 45〜59歳:上限 8,870円 / 下限 2,411円

  • 60〜64歳:上限 7,623円 / 下限 2,411円

実際に計算してみる

  • 月給18万円(手取り15万円) → 賃金日額 6,000円
    基本手当日額 4,610円

  • 月給24万円(手取り20万円) → 賃金日額 8,000円
    基本手当日額 5,514円

  • 月給36万円(手取り30万円) → 賃金日額 12,000円
    基本手当日額 6,374円

自分がどれくらいの基本手当日額なのかを算出するには複雑な計算方法を覚えるよりシミュレートサイトを利用する方が便利です。

こちらより計算ができますので一度計算してみることをおすすめします。

https://keisan.site/exec/system/1426729546


ステップ3:総支給額を求める(支給日数 × 基本手当日額)

支給日数は自己都合と会社都合で違いがあります。以下は目安の表です:

退職理由 支給日数の目安 説明
自己都合退職 約90~150日 給付制限1か月+待機7日あり
会社都合退職 約90~330日 給付制限はなく、受給が早く長くなる

詳細な支給日数は以下の記事をご覧ください

【保存版】失業保険の給付期間まとめ|自己都合・会社都合・延長手続きまで徹底解説


月給別シミュレーション(自己都合、会社都合の受給総額の違い)

ここからは自己都合・会社都合ごとに、実際にいくらもらえるかシミュレーションします。

条件:30歳 雇用保険の加入期間1年(会社都合の場合年齢が高く、加入期間が長い方が多くもらえます。)

ケース1:手取り15万円(賃金日額6,000円 → 基本手当日額4,610円)

  • 自己都合(90日):4,610円 × 90日 = 414,900円

  • 会社都合(120日):4,610円 × 120日 = 553,200円

→ 差額138,300円の違い。

ケース2:手取り20万円(賃金日額8,000円 → 基本手当日額5,514円)

  • 自己都合(90日):5,514円 × 90日 = 496,260円

  • 会社都合(120日):5,514円 × 120日 = 661,680円

→ 差額165,420円の違い。

ケース3:手取り30万円(賃金日額12,000円 → 基本手当日額6,374円)

  • 自己都合(90日):6,374円 × 90日 = 573,660円

  • 会社都合(120日):6,374円 × 120日 = 764,880円

→ 差額191,220円。金額差は賃金日額が上限近くになるほど拡大します。

ご覧の様に会社都合の方が一般的には給付日数も増えるのでお得です。また給付制限期間も発生しないので1か月早くもらうことができます。ですが、実が自己都合退職の方でも条件さえ満たせば約90~150日にしかもらえない所をさらに増やすことが可能です。

就職困難者と認定されると失業保険が長くもらえる?条件・手続き・診断書の出し方まで徹底解説


よくある質問(FAQ)

  • Q1. パート・アルバイトも同じ計算ですか?
    → 計算方法は同じです。賃金日額が低ければ支給額も低くなりますが、最低保証額2,411円が適用されます。 参考パートやアルバイトでも失業保険は受け取れる?もらえる条件と注意点を解説

  • Q2. 65歳以上でも受給できますか?
    → 65歳以上は「高年齢求職者給付金」が支給されるので失業保険はもらえません。また金額の面でも少なくなってしまうので64歳までに退職している方がお得です。

  • Q3. ボーナスは計算に含まれますか?
    → 年4回以上支給されるものでないと計算に含まれません。

  • Q4. 失業保険を受給しながら扶養に入れますか?
    → 2025年現在失業保険の金額やその他の収入を合算して年間130万円以内に収まるのであれば扶養に入ることができます。気になる方は事前に加入されている保険組合に連絡をしてください。


まとめ

  • 計算の流れは「賃金日額 → 基本手当日額 → 支給日数」で決まる

  • 最新の上限額(2025年8月1日現在)を使うのが重要

  • 自己都合と会社都合では受給開始タイミングと支給総額に大きな差がある

  • シミュレーションすることで、「自分はいくらもらえるか」が明確になり、安心材料になります


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