退職理由のトップ10 ランキングを紹介

「会社を辞めたい」と考えたとき、気になるのが「他の人はどんな理由で退職・転職しているのだろう?」という「退職理由」ではないでしょうか?

  • こんなことで会社を辞めるのは甘えではないか?
  • 他の人は、この程度のことは我慢しているのでは?

そういった心配をしているなら、他人の退職理由を確かめると疑問が解消されます。

今回は、退職理由のランキングをご紹介します。会社を辞めたい方、転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.退職理由ランキングトップ10

退職理由については、いろいろな機関がさまざまな手法でアンケート調査を行っています。ここでは大手転職サイト「エンジャパン」が2019年に公表したアンケート調査結果と、同じく大手転職サイト「リクナビ」が2007年に行ったアンケート調査結果をご紹介します。

エンジャパンとリクナビの調査結果には、10年以上の時間差があります。両者を比較すると、昔と今の退職理由にどういった違いがあるのかもわかって参考になるでしょう。

1-1.2019年 エンジャパンによるアンケート調査

大手転職サイト「エンジャパン」が、約10,000人の転職者を対象にして行った「転職のきっかけ」についてのアンケート結果です。2019年に公表されています。

1位 やりがい、達成感がない(41%)

1位 給与が低い(41%)

3位 企業の将来性に疑問を感じた(36%)

4位 人間関係が悪かった(35%)

5位 残業や休日出勤など拘束時間が長かった(26%)

5位 評価や人事制度に不満があった(26%)

7位 自分の成長が止まった、成長の実感を得られない(24%)

8位 社風や風土が合わない(22%)

9位 業界や企業の将来性が不安(16%)

10位 やりたい仕事ではなかった(15%)

出典:エンジャパン1万人が回答!「退職のきっかけ」実態調査 

1-2.2007年 リクナビによるアンケート調査結果

大手転職サイト「リクナビ」が、2007に100人の転職経験者を対象として離職理由を調査したアンケート結果です。エンジャパンのアンケート調査より10年以上前の内容です。

1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)

2位 労働時間・環境が不満だった(14%)

3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)

4位 給与が低かった(12%)

5位 仕事内容が面白くなかった(9%)

6位 社長がワンマンだった(7%)

7位 社風が合わなかった(6%)

7位 会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)

7位 キャリアアップしたかった(6%)

10位 昇進・評価が不満だった(4%)

出典:リクナビ転職理由と退職理由の本音ランキングBest10

2.どのような退職理由が増えているのか?

2019年と2007年の調査結果を比べると、さまざまな違いがあります。昔と比べて現在転職を希望する方にはどういった傾向があるのか、みてみましょう。

2-1.やりがい、達成感を求める人が増えている

2019年に発表されたアンケート調査によると、退職理由の第1位は「やりがい、達成感を感じない」ことです。

一方、2007年に行われたアンケート調査の退職理由には、この理由はトップ10にランキング入りしていません。強いて言うなら「キャリアアップしたかった」が近いものといえるでしょう。

昔の方は、あまり仕事の「やりがい」について不満を感じなかったところ、現在は「やりがい、達成感」を求める方が増えていると考えられます。

2-2.将来性に不安を持つ人が増えている

2007年の退職理由には、「企業の将来性」「業界の将来性」に不安を感じたという理由がランキング入りしていません。一方2019年の退職理由には、3位と9位に「企業の将来性がない」「業界の将来性がない」がランクインしています。

現在の方は、企業や業界の将来に不安を感じて辞めるパターンが増えているといえるでしょう。

2-3.成長したい人が多い

2007年のアンケート調査によると、「自分が成長できないから」という理由はランキング入りしていません。強いて言うなら「キャリアアップしたいから」が7位に入っている程度です。

一方2019年のアンケート調査では「自分の成長が止まった、成長感がない」が7位にランクインしています。1位の「やりがい、達成感を感じない」も成長可能性と関係しているといえるでしょう。

現在の転職者は仕事を選ぶときに「成長できる環境かどうか」を重視していることがみてとれます。

2-4.給与に不満を持つ人が増えている

2007年のアンケート調査では、「給与が低かった」という理由が4位にランクインしています。

一方2019年発表のアンケート調査では「給与が低かった」が1位にランクインしています。

現在は、給与待遇に不満を持つケースが非常に多くなっているといえるでしょう。

あなたも「現在の仕事にやりがいを感じられない」「自分や企業、業界の将来が不安」「給与が低すぎる」と感じ、仕事を辞めたいと思っているかもしれません。

それは多くの方が感じる不満であり、決して特別なことではないのです。実際に退職して別の職場に移っている方も多いので、不満があるなら真剣に転職を検討してみてください。

3.退職理由の詳細や傾向

以下では2019年に行われたアンケートによる転職理由トップ10について、詳細に解説します。

1位 やりがい・達成感を感じない

仕事にやりがい、達成感を感じられないために退職するパターンです。

単純作業の繰り返し、人との接触がなく「世の中の役に立っている感覚を得られない」、「何のために仕事をしているのかわからない」「評価されている気がしない」など。

人生において、やりがいや達成感は非常に重要です。これらをまったく感じられずに仕事を続けていると、人生の貴重な時間が無駄になってしまうでしょう。

今の仕事にやりがいを感じられなくて、疑問や苦痛を感じているなら転職を検討してみてください。

1位 給料が低かった

やりがい、達成感がないのと同じ割合で1位となったのが、「給料が低い」という不満です。

10年以上前に行われたアンケートでも、給与への不満で転職を検討する方は多数存在していました。

自分のはたらきが正当に評価されず不当に給料が低い、他社や同年代の友人らと比べて給料が少ない状況では、人は満足感を得られません。また企業によっては給与管理がずさんだったり労働基準法をきちんと守らず残業代を払わなかったりするケースもあります。

今の給料が低い方が転職すると、大幅に給料が上がるケースも少なくないので真剣に転職を検討してみましょう。

 

3位 企業の将来性に疑問を感じた

最近では、企業の将来性に疑問を感じて退職を決意する方が増えています。社会全体に不安感が大きくなり、日本の企業の成長が止まってしまっていることも影響しているでしょう。

将来、遅かれ早かれAIに取って代わられるような「斜陽」の業界も存在します。

企業に将来性を感じられないと、仕事に対するモチベーションも上がりません。自分自身の成長も止まってしまうでしょう。会社と「共倒れ」になる前に、転職を検討してみてください。 

4位 人間関係が悪かった

昔も今も、人間関係を理由に仕事を辞めたい方は非常にたくさんいます。

上司とウマが合わない、同僚と仲が悪い、仲間はずれやいじめに遭っているなど。

サラリーマンは、1日の大半を職場で過ごします。そこでの人間関係が悪化すると、人生のクオリティが大きく低下してしまうでしょう。「うつ病」になってしまうリスクもあります。特に「パワハラ」や「セクハラ」を我慢していると精神を病んでしまいやすい傾向が強いので、注意が必要です。

今の職場で人間関係が悪くても、別の職場に行くと嘘のように働きやすいといったケースは珍しくありません。人間関係に不満がある、うまくいっていない場合には、早めに転職を検討するようお勧めします。

 

5位 残業や休日出勤など拘束時間が長い

残業や休日出勤が多いと、人間は強いストレスを感じます。労働基準法でも、残業時間は一定限度に規制されています。一般に「月に100時間以上残業があると、うつ病になるリスクが高まる」といわれています。

いくら好きな仕事でも、あまりに残業や休日出勤が多いと辛くなってしまうでしょう。

残業や休日出勤を強要されて心身に疲れが出ているなら、転職を検討した方がよいかもしれません。職場を変わってホワイトな環境に移行すると、嘘のように楽になる方も多数おられます。

5位 評価・人事制度に不満がある

いくら頑張っても正当に評価されないと、人は当然不満を感じます。

「人(労働者)」は企業の大切な資産です。適切に評価できない企業に将来性はありません。

会社の人事制度が整っておらず上司が恣意的に評価していたり、がんばっても給与や役職に反映されなかったり、えこひいきで気に入られている人ばかりが厚遇されたりする職場に未来はないといえるでしょう。

人事評価制度が整っていない、不透明、恣意的に評価されている環境なら、転職を検討しましょう。

7位 自分の成長が止まった・成長感がない

最近では「成長したい」という意欲に溢れている方が多数です。それにもかかわらず職場で成長できる環境が用意されていなければ、「辞めたい」と考えてしまうのも当然といえるでしょう。やりがいや達成感とも関係する退職理由です。

日本には約400万もの企業が存在します。今の職場にこだわる必要はありません。

成長感を得られないなら見切りをつけて、もっとキャリアアップを目指せる職場へ転職を検討しましょう。

8位 社風や風土が合わなかった

業務内容には不満がないけれど「社風や風土がどうしても合わない」といったケースも少なくありません。

多少の違和感であれば、我慢しているうちに慣れる可能性もあるでしょう。一方で、自分と企業との間の溝が大きすぎると埋められず、いずれ亀裂となって大きなトラブルに発展してしまう可能性もあります。

あまりに社風、風土が合わず苦痛なら、転職も視野に入れて検討しましょう。

9位 業界、企業の将来性が不安

3位の「企業の将来性」とほぼ同義ですが、業界に不安を感じて辞める方もおられます。

今はIT技術の発展などによってめまぐるしく移り変わる時代です。10年前に当然だったことが、今は非常識となり「古くさい」と受け止められます。

斜陽の業界にいつまでもぶら下がっていると、業界ごと地盤沈下を起こして巻き添えをくらってしまう危険が懸念されるでしょう。

将来性のない業界にこだわる必要はないので、早めに「成長企業」へと転職するようお勧めします。

10位 やりたい仕事ではなかった

 1位の「やりがい、達成感」や7位の「成長感」にも通じる理由です。

「やりたい仕事」が明確な方にとっては、与えられた仕事と自分のイメージが異なるとストレスになるでしょう。

ただ、どこの会社に行ってもすぐに「やりたい仕事」を与えてもらえるとは限りません。基礎から積み上げて、2年、3年後にようやく「やりたい仕事」にたどり着けるケースも多々あります。

「やりたい仕事ではない」場合には、その仕事が「今の自分の能力、スキル、知識ですぐに対応できる仕事なのか」を考えてみましょう。もしも今後の能力やスキル磨きが必要なら、すぐに辞めない方が良いかもしれません。

また「その会社にいて、やりたい仕事をできる見込みがあるか」も重要です。今の会社にいてもやりたい仕事を一生できる見込みがないなら、早めに辞めて可能性のある企業へと転職しましょう。

4.退職後は失業保険の申請を忘れずに

退職すると、しばらく転職活動をしなければなりません。その間の生活費についても考えておく必要があります。

このとき、失業保険があなたを助けてくれるでしょう。退職前の2年間に12か月以上雇用保険に入っていた方は、「失業保険」の申請ができます。うつ病や長時間労働、転勤などでやむなく退職した場合、要件が緩和されて退職前の1年間に6か月以上雇用保険に入っていたら失業保険を受け取れます。失業保険を受け取れると、安心して転職活動できるので、ぜひとも受給してください。

ただ失業保険の手続きは手間がかかり複雑なので、自分でするのは大変です。面倒で申請せず放置してしまう方も少なくありません。せっかくの権利なのに、大変もったいないといえます。

そんなときには社会保険給付金サポートサービス(失業保険給付金サポート)を利用しましょう。専門家がアドバイスや支援をしてくれるので、簡単に給付を受け取れます。

せっかく国が用意してくれている失業保険の制度です。上手に活用しながら、転職活動を成功させましょう。