新人が会社を辞めるメリットとデメリット、手順を解説!

新卒で入社したばかりでも、「会社を辞めたい」と思ってしまう方は意外とたくさんおられます。

「こんなにすぐに辞めるのは、私だけかもしれない」と悩んでしまいがちですが、その必要はありません。

 

ただ辞めない方が良いケースもありますし、辞めるとしても転職時の評価や失業保険の問題など、いくつかの点に注意が必要です。

今回は新人が会社を辞めるメリットとデメリット、方法や知っておくべき知識をご紹介します。就職したばかりでも会社を辞めたくなっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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1.新人が会社を辞めたくなる理由

新人が会社を辞めたくなる場合、よくある原因は以下のようなものとなっています。

 

1-1.思っていた仕事と違う

入社するときには、この会社に入ったらこんな仕事をしたい、こんな風に成長していきたいなど期待に胸を膨らませているものです。

しかし実際に入社すると、思っていたような仕事を与えられるとは限りません。「やりたかったこと」と「実際にやっていること」のギャップが大きくなると、次第に「辞めたい」気持ちが膨らんでしまいます

1-2.放置される

新入社員で、入社当時から仕事をバリバリできる人はほとんどいません。始めは先輩や上司から仕事を教わる必要があります。

ところが会社によっては、指導教育体制がまったく整っていないケースも少なくありません。他の社員が忙しくて新人教育に対応できなかったり新入社員が質問しても無視したりします。

せめてマニュアルでも整備されていればそのとおりに行動できるのですが、マニュアルすら用意されていない企業も存在します。そういった状況では、新人は手探りですら仕事を進められないでしょう。辞めたいと思っても仕方がありません。

 

1-3.自分の能力不足に辛さを感じる

新入社員が入社するときには、「職場でバリバリ活躍している自分」を思い浮かべているものです。しかし現実には、すぐに活躍できる方はほとんどいません。最初は右も左も分からない状態で、研修などを受けながら徐々にステップアップしていくものです。ものになるには3年、5年とかかるのも通常です。

 

「活躍するぞ」と意気込んで入社した人ほど、入社後の自分のふがいなさに幻滅してしまいがちです。周囲にできる人がたくさんいると、比べてしまって落ち込み「辞めたい」と考えてしまうパターンです。

 

1-4.人間関係が悪い

職場での間関係が原因となるケースもよくあります。

  • アドバイスや教育をしないのに、ミスの指摘や失敗したときの攻撃ばかりする上司
  • 気に入った人と気に入らない人で明らかに態度が異なる上司
  • 職場におけるいじめや仲間はずれ

 

仕事内容に不満がなくても人間関係が悪化すると、日々の出勤が苦痛になってきます。

我慢しているとうつ病になってしまう可能性もあるので、注意が必要なパターンです。

 

1-5.ブラック企業

長時間労働、残業代が出ない、パワハラが横行しているなど「ブラック企業」に入ってしまったら、辞めたくなるのも当然です。

そういった企業では多くの人が辞めるので、人の入れ替わりが激しく指示体制も整っていないもの。周りの上司や同僚も忙しすぎて、新人にかまう余裕がありません。

ブラック企業で我慢してはたらいても将来はないといえるでしょう。早急に辞めて転職を検討するようオススメします。

 

2.新人が会社を辞めるメリット

新人が会社を辞めると、以下のようなメリットがあります。

2-1.もっと自分に合った転職先が見つかる

今の職場が自分に合っていない場合、転職によってより良い職場が見つかる可能性があります。日本には約400万もの企業があるので、今の職場にこだわる必要はまったくないといえるでしょう。

仕事内容が本当に合っていないなら、早期の転職を検討すべきです。

2-2.若いうちなら転職しやすい

転職は、年をとればとるほど難しくなっていくものです。新人のうちなら比較的簡単に転職先が見つかるでしょう。見切りをつけるなら若いうちの方が有利です。

2-3.会社の色に染まらないうちに転職できる

会社には、それぞれ「企業風土」「企業文化」があります。長年1つの会社に勤めていると、どうしてもその企業の「色」に染まり、他企業へ慣れるのが難しくなってしまうでしょう。

新人のうちであれば、企業の色がつきません。どこの企業でも受け入れてもらいやすく、自分としても溶け込みやすいメリットがあります。

2-4.ブラック企業から脱却できる

現在の勤務先が長時間労働、サービス残業の強要など「ブラック」な環境であれば、早期に退職することにより劣悪な環境から脱却できます。

 

3.新人が会社を辞めるデメリット

新人が会社を辞めるとデメリットもあるので押さえておきましょう。

3-1.我慢がないと思われる可能性

入社後1か月、3か月などの短期間で辞めると、次の転職先で不利益な評価を受ける可能性があります。合理的な理由を説明できないと「我慢がない人」と捉えられてしまうからです。「うちに入ってもすぐに辞めてしまうのではないか?」と思われ、採用を敬遠される可能性があるので注意しましょう。

3-2.辞めグセが身についてしまう

入社後すぐに退職したら「辞めグセ」がついてしまう可能性があります。

1回目は「こんなにすぐに退職するなんて、良くないことではないか?転職できないのではないか?」などと慎重に考えていても、1回目に成功すると簡単に退職や転職に踏み出すようになるものです。

退職と転職は、うまく利用するとステップアップになりますが、計画性なしに繰り返しているだけでは成長できません。何のスキルも身につかないまま年だけをとってしまい、若さも失って「使えない人材」になってしまうリスクが高まります。

 

3-3.将来の可能性をつぶしてしまうリスク

会社の業務内容や人間関係に不満があったり自分の能力不足が辛かったりしても、そのまま我慢して努力を継続していればいずれは成長し、さまざまなスキルを身に付けられる可能性があります。

たとえば人間関係については、人事異動などですんなり解決するケースも少なくありません。仕事のやり方が分からないとしても、今後マニュアルが整備されてはたらきやすくなる可能性があるでしょう。

 

早急に辞めてしまったら、成長できるチャンスを失うリスクがあることを忘れてはなりません。

 

4.会社を辞めた方が良い人

新人で「会社を辞めた方が良い」のは、以下のような場合です。

4-1.労働基準法違反

今の職場で違法な長時間労働をさせられる、有給や休憩をとらせてもらえないなど、会社が労働基準法を守っていない場合には、早急に辞めるようオススメします。

法律では、従業員に対する残業に上限を課しています。会社が従業員に残業をさせるときには、労働組合と「36協定」を締結し、労基署へ提出しなければなりません。また36協定を締結したとしても、過労死ラインを超えるような残業をさせることは許されません。

 

また有給は従業員が自由に取得できるものであり、会社が理由を尋ねて拒否したり「与えない」といった対応をとったりできないものです。

 

会社がこうした労働基準法のルールを守らない「ブラック企業」なら、我慢して在籍していても未来はないでしょう。転職時にも「以前の会社が違法な対応をしていたので辞めました」と説明すれば何の不利益も受けません。むしろ、我慢して続けることによりブラック企業の「色」がついてしまい、転職が難しくなる可能性も懸念されます。早急に退職しましょう。

 

 

4-2.労働条件が悪すぎる

労働基準法違反とまではいえなくても、労働条件の悪い職場へ固執するのはオススメではありません。たとえば同種同業の他企業と比べて賃金が低い、昇給がない、労働時間が長いなどです。

以前の職場が低賃金な場合、転職すると一気に給料が上がるケースも少なくありません。今はネットで年代事の平均賃金なども簡単に調べられます。自分の現在の待遇を確認し、条件が悪いなら転職を検討してみてください。

4-3.パワハラを受けている

今の職場でパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けているなら、早めの転職をオススメします。

身体的な暴力だけではなく、暴言を吐く、仲間はずれにする、過大な仕事を与える、過度にプライベートに踏み込んでくるなどの行動もパワハラです。

 

またセクハラは、直接身体に触れられるケースだけではありません。断っているのにしつこく食事に誘ってきたり職場にポルノ雑誌、ポスターを置いたりするだけでもセクハラです。

 

ハラスメント被害に遭っているとき、我慢しているとうつ病などになってはたらけなくなる可能性があります。そうなってからでは遅いので、早めに退職を検討しましょう。

 

4-4.違法な営業をしている

会社が違法な営業をしていることに気づくケースもあります。たとえば消費者契約法や特定商取引法を無視した悪質営業を行っている、詐欺まがいの商品や粗悪品を販売しているなどです。

違法営業をしている企業に染まってしまったら、いつの間にか自分も法律を守らなくても平気な人間になってしまいます。色がつかないうちに、早めに辞めてまともな企業へ転職しましょう。

 

4-5.今の仕事とは別に、明確にやりたいことがある

若くても、明確な目標を持っている方がおられます。たとえば「人事に関わる仕事がしたい」「広報活動に携わりたい」「文章を書く仕事がしたい」など。

目標が明確であるにもかかわらず、今の会社で希望を実現できる見込みがないなら辞めた方が良いでしょう。

日本には他にもたくさんの企業があるので、探せば自分のやりたいことができる職場を見つけられます。目標と違った方向へ進んでいってもギャップが深まるばかりなので、我慢する必要はありません。

 

5.会社を辞めない方が良い人

以下のような方は、会社を辞めないでもう少し続けてみても良いでしょう。

  • 自分の能力不足に落ち込んでいる

新入社員は仕事ができなくて当然です。続けていればできるようになるので、1年2年、我慢して努力してみてください。

  • 特にやりたいことがあるわけではないが、今の仕事が気に入らない

何となく今の仕事が気に入らないというだけなら、しばらく続けてみるようオススメします。できるようになれば楽しくなる可能性がありますし、別の業務に回してもられる可能性も十分にあるからです。

  • 上司が教えてくれないので不満

仕事を覚えたいなら、ある程度の積極性も必要です。上司が教えてくれるのを待つだけではなく、自分から質問をしたりして学ぶ姿勢を持ちましょう。早急に辞めるのではなく、積極的に関わることで、成長していける可能性があります。

 

6.新人が会社を辞める手順

会社を辞めると決めたら、以下の手順で進めてみてください。

6-1.上司に退職理由を伝える

まずは上司に退職理由を伝えましょう。このとき、会社の業務や人間関係が気に入らないなどのネガティブな理由であっても、そのまま伝えるのはオススメではありません。「ここではやりたいことができない」「別の転職先が見つかっています」などと説明する方がスムーズに進むでしょう。

6-2.退職について了承を得る

話し合いをして、会社側から退職について了承を得ましょう。

6-3.退職届を提出する

退職が決まったら、退職届を提出します。引継ぎ差作業を行い、机やロッカーを整理して退社しましょう。

 

7.新人が会社を辞める際の注意点

新人が会社を辞めるとき、以下の2点に注意してください。

7-1.健康保険と年金について

会社を辞めると、会社の健康保険と年金からは脱退しなければなりません。基本的には自治体の国民健康保険に加入し国民年金に切り替える必要があります。

退社後14日以内に手続きをしないといけないので、早めに市区町村役場へ行って対応しましょう。

なお健康保険に関しては任意継続する方法もあります。また親が現役世代であれば、扶養に入れてもらえる可能性もあるので、健康保険組合へ確認しましょう。

 

7-2.失業保険の受給資格

退職したら、雇用保険から基本手当(失業保険)を受給できる可能性があります。

ただ、失業保険を受け取るには以下の条件を満たさねばなりません。

  • 自己都合退職の場合には退職前2年間に12か月以上雇用保険に加入している
  • 会社都合退職の場合には退職前1年間に6か月以上雇用保険に加入している
  • 失業して求職活動をしている
  • 就職の意思と能力がある

 

新人で入社後すぐに退職した場合、雇用保険の加入期間の要件を満たさない可能性があります。特に自己都合退職の場合、12か月以上の加入期間が必要となるのでハードルが高くなるでしょう。その場合、失業保険を受け取れません。

 

ただし「長時間労働」「パワハラ」「うつ病」などが理由で会社を辞めるときには、会社都合退職扱いと同様に「1年以内に6か月以上の加入」で要件を満たすので、新人でも受給しやすくなるでしょう。

 

8.新人が失業保険を受け取りたいなら専門家に相談を

新人の場合、雇用保険への加入期間の要件が障壁となり、失業保険を受け取れないケースが多々あります。ただ状況によっては受給できる可能性があるので、簡単にあきらめる必要はありません。自分では適切な判断が難しいでしょうし、失業保険の申請手続は非常に複雑です。

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