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退職給付金とは?全33種の種類・受給条件・手続きを元ハローワーク職員が徹底解説

退職給付金とは?全33種の種類・受給条件・手続きを元ハローワーク職員が徹底解説

「退職給付金」とは、会社が支給する退職金だけでなく、国が支給する公的給付(傷病手当金・失業保険など)全体の総称です。

実は、退職後にもらえる公的給付は、細かいものまで合わせると全部で30種類以上も存在します。しかし、その9割は対象者が限定的で、あなたが実際に受け取れるのは代表的な3つだけであることがほとんどです。

申請の順番を間違えたり、手続きが遅れたりするだけで、受給額が数十万〜数百万円変わるケースは珍しくありません。本記事では、元ハローワーク職員の視点から、公的給付を最大限に活用するポイントを徹底解説します。

不正確な情報にご注意ください 

最近、SNS広告やAIが作成した退職給付金に関する不正確な記事が増えています。中には無資格者が法的に不可能な代行を謳うケースも見受けられます。この記事は元ハロワ職員が執筆した記事を現役社労士の監修の下、最新の法改正と現場のリアルな運用に最新の法改正と現場のリアルな運用に基づき執筆しています。

松本幸一
監修者
社会保険労務士 松本幸一
全国社会保険労務士会連合会:第27230050号
大阪府社会保険労務士会:第22965号。社会保険労務士として労務相談、就業規則関係、各種社会保険手続、給与計算など社労士業務全般はもちろん、人事労務分野のWebライティング、記事監修も行っています。
育子(元ハローワーク職員)
執筆者
育子(元ハローワーク職員)
ハローワークの窓口で10年以上、数千件に及ぶ相談・審査業務を担当。制度の複雑さや情報の少なさが原因で、自分に合った選択肢や権利を逃してしまう方を大勢見てきました。現場を知り尽くした元職員の視点から、公的制度の正しい活用法や、後悔しないための働き方のヒントとなるような情報を、実務経験に基づき分かりやすくお伝えします。

目次

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退職給付金の正体は?会社の退職金との違いを明確化

一般的に使われる退職給付金には、大きく分けて2種類あります。

退職給付金には公的と民間の2種類がある

項目 企業の退職金 公的な退職給付金(本記事のテーマ)
支給主体 勤務先の会社 国や健康保険組合
支給条件 会社の就業規則(勤続年数など)による 法律に基づいた受給要件を満たせば全員対象
原資 会社が積み立てた資金 あなたが納めてきた社会保険料・雇用保険料

本記事で解説するのは、後者の公的な退職給付金です。会社の規定に関係なく、条件を満たせばパート・アルバイトを含め誰でも受け取れるのが特徴です。

【プロが整理】タイミング・条件別でわかる公的支援制度マニュアル(全33種)

ここでは実際に現金が支給される制度を正確に分類しました。

① 退職後の失業中にもらえる給付金

ハローワークで離職票を提出し、求職活動を行っている期間に受け取れるグループです。

制度名 金額の目安 受給条件
失業保険 直近6ヶ月の平均日給の45〜80% × 90〜330日分 離職前2年間に雇用保険12ヶ月以上(解雇等は1年で6ヶ月)
傷病手当(雇用保険) 失業保険の日額と同額 ハローワーク来所後に病気等で15日以上働けなくなった時に支給
受講手当 日額 500円(最大40日分まで) ハローワークの指示で職業訓練受講中
通所手当 月額 最大42,500円(実費相当) 公共職業訓練校へ通学している(交通機関やマイカー利用)
寄宿手当 月額 10,700円 訓練受講のために家族と別居して寄宿する
教育訓練支援給付金 失業保険の日額の 60% を受講期間中ずっと 失業保険終了後、45歳未満が専門実践訓練を受講開始
移転費

鉄道賃・航空賃: 実費

移転料: 家族帯同で最大28万円程度

着後手当:親族の随伴の有無、移転を要する距離により38,000円~95,000円

ハローワークの紹介で遠方に就職・引越しをする
広域求職活動費 往復交通費 + 宿泊費 ハローワークの紹介で遠方(片道200km以上等)の面接に行く
短期訓練受講費 受講費用の 20% ハローワークが勧める1ヶ月未満の訓練を修了
求職活動関係役務利用費 利用費用の80% 面接や訓練中にベビーシッター等の預かりサービスを利用
特例一時金 基本手当日額の 40日分 短期雇用特例被保険者が失業した(季節労働者など)
日雇労働求職者給付金 日額 4,100円〜7,500円 日雇労働被保険者が仕事が見つからない日
高年齢求職者給付金 30日か50日分の失業保険(一括) 65歳以上で退職した方がハローワークへ申し込んだ時
職業訓練受講給付金 月額 10万円 + 通所手当 失業保険がもらえない人で、世帯年収等の制限を満たし訓練受講

② 失業保険の受給期間が延びる特別給付金

失業保険の受給日数を使い切っても、特定の条件を満たすことで追加でお金がもらえる仕組みです。

正式名称 制度説明
個別延長給付 倒産・解雇で特定の理由がある場合、失業保険の日数が30,60日分支給
地域延長給付 雇用情勢が悪い地域で自己都合退職以外の受給者の日数が30,60日分支給
広域延長給付 特定地域に仕事がないため広域で仕事を探さなければならない場合に90日支給。
全国延長給付 全国的な失業率の悪化により、一律で失業保険の日数が90日分増える仕組みです。
訓練延長給付 職業訓練前、訓練中、訓練後に失業保険の支給が継続されます。(最大90日、2年、30日)

③ 【退職前】に条件を満たせば退職後でももらえる給付金

これらは辞める前の準備が重要です。在職中から条件を満たしておくことで、退職後の生活を守ります。

制度名 金額の目安 【重要】受給のポイント
傷病手当金(健康保険) 給与の 約2/3(最大18ヶ月) 1年以上社会保険に加入していれば退職後も継続受給可能!(退職日の出勤厳禁)
一般教育訓練給付金 受講費の 20% 退職前に要件を満たし、退職後1年以内に開始
特定一般教育訓練給付金 受講費の 最大50% 基本40%+1年以内に就職で+10%
専門実践教育訓練給付金 受講費の 最大80% 基本50%+1年以内に就職で+20%,賃金5%増で+10%
出産手当金 給与の 約2/3(産前産後) 退職日までに継続して1年以上加入し、在籍中に出産手当金の受給中に退職すると継続受給可能!
出産育児一時金 1子につき 最大50万円 ※国保・自治体でも支給されますが、退職後6ヶ月以内なら元の健保も選択可能
未払賃金立替払制度 未払い額の 最大80% 会社倒産で給与未払いのまま退職した際
住居確保給付金 自治体の家賃上限額 収入減で家賃が払えない恐れがある時(在職中でも可)

④ 退職前か失業中に条件を満たせば再就職後にもらえる給付金

「辞めた後にどう動くか」で金額が変わるエリアです。早く決まるほど得をするインセンティブ(ご褒美)です。

制度名 金額の目安 条件
再就職手当 失業保険残日数の 60〜70% 早期に再就職した時のお祝い金
就業促進定着手当 前職との差額(半年分) 再就職手当を受給し、半年継続勤務し賃金低下時
常用就職支度手当 失業保険残日数の18~36日 障害者等の就職困難者が安定した職業に就いた時
高年齢再就職給付金 再就職後の賃金の 最大10%(毎月最大2年まで) 60歳以上が失業保険を残して再就職し賃金低下時
高年齢雇用継続基本給付金 再就職後の賃金の 最大10%(毎月65歳になる月まで) 60歳以降も再雇用で働き続け、賃金が低下した時

なぜ多くの人が申請漏れで損をしているのか?

失業保険の仕組み自体を理解していないことが最大の原因です。

早めに就職が決まったときでも再就職手当がもらえることを知らなかったり、すぐに働く場合申請しても意味がないと思い込んでいることが挙げられます。

また、ハローワークの窓口は聞かれたことには答えるが、有利な申請方法を自ら提案してくれる場所ではないため、知識がないと損をする構造になっています。

退職給付金として代表的な制度3つ

公的な退職給付金として特に重要なのが、以下の3制度です。

  • 傷病手当金
    病気やケガで働けない状態になった場合に、健康保険から支給される生活補償です。 給与のおよそ3分の2が最長18か月支給され、療養中の生活を支える制度です。
  • 失業保険(失業手当)
    離職後、働ける状態で再就職を目指す人が対象です。 雇用保険から支給され、離職理由や年齢、雇用保険の加入期間によって給付日数が異なります。
  • 再就職手当
    失業保険を受給中に早期に再就職した場合に受けられる給付です。 残りの失業給付日数の一部をまとめて受け取れる仕組みで、早めに就職しても損をしないように設けられています。

これらの制度を状況に応じて組み合わせることで、退職後も安定した生活を維持することが可能になります。

傷病手当金の詳細

傷病手当金は、病気やケガで働けなくなったときに、収入の一部を補うために支給される制度です。 退職後であっても一定の条件を満たしていれば、継続して受給することができます。

支給条件

傷病手当金を受け取るためには、次の条件を満たす必要があります。

  • 病気やケガにより働けない状態であること
  • 連続する3日間を含めて4日以上仕事を休んでいること
  • 休んでいる間に給与が支払われていない、または減額されていること

支給額と期間

支給額は 給与の約67% で、最長 1年6か月(18か月) にわたり受け取ることができます。

また、退職後であっても、退職日まで健康保険に継続して1年以上加入のうえ退職日に会社に出勤していなければ、引き続き受給が可能です。 療養が長期化しても生活を支えられる仕組みとなっています。

失業保険(失業手当)の詳細

失業保険は、仕事を失った後の生活を支えながら再就職を目指す人のための制度です。 働く意思と能力を持ち、積極的に求職活動を行うことが前提条件となります。

支給条件

失業保険を受け取るためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 雇用保険の被保険者期間が 原則12か月以上
    ※退職理由によっては 6か月以上 で受給可能な場合あり
  • 働く意思と能力があり、実際に求職活動をしていること

支給額と期間

支給額は 退職前6か月の給与を基準 に計算されます。 支給期間は、年齢や被保険者期間によって異なり、 おおむね3〜5か月 です。

  • 自己都合退職の場合:原則 3〜5か月
  • 就職困難者認定を受けた場合: 10か月又は12か月 に延長されるケースもあり

退職理由や就職活動の状況によって受給期間が変わるため、自分がどのケースに当てはまるかを確認しておくことが大切です。

再就職手当の詳細

再就職手当は、失業保険の受給中に早期に就職した人が受け取れる特別な給付制度です。失業給付をすべて受け取り切る前に就職した場合、その“残りの給付日数”に応じて一部がまとめて支給されます。 早く就職するほど支給額が増える仕組みであり、退職後の生活再建に大きな後押しとなる制度です。

 支給条件

再就職手当を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 失業保険の所定給付日数が 3分の1以上残っている
  • 再就職先で 1年以上継続して働く見込みがある

支給額と計算方法

支給額は 残っている失業保険の日数 × 失業保険1日分の金額 × 支給率(60か70%) で計算されます。

  • 失業給付の残日数が2/3以上→ 70%支給
  • 失業給付の残日数が1/3以上2/3未満 → 60%支給

支給率が段階的に変わるため、早く決まれば決まるほど受取額が大きくなる仕組みです。

退職給付金の受給の流れ

傷病手当金と失業保険は、どちらも退職後の生活を支える制度ですが、同時に受給することはできません。 なぜなら、それぞれの制度が対象としている人が正反対だからです。

  • 傷病手当金:病気やケガで 働けない人 が対象
  • 失業保険:働く意思と能力があり、積極的に活動できる 働ける人 が対象

一般的な受給の順番

退職給付金の制度を最大限活用する場合、以下の流れが基本です。

  1. 退職後に病気やケガで働けない期間 → 傷病手当金を受給
  2. 回復して働ける状態になったら → 失業保険を申請

この順序を守ることで、最長で数年間にわたり生活を保障できる可能性があります。 さらに、再就職が早ければ 再就職手当 を受け取れることもあり、経済的に大きな後押しとなります。

手続きに必要な書類

退職給付金を受け取るには、それぞれの制度ごとに必要書類が決められています。 申請のタイミングや提出先を間違えると支給が遅れたり、最悪の場合は受け取れなくなる可能性もあるため注意が必要です。

傷病手当金の場合

  • 傷病手当金支給申請書

申請あたって必ず支給申請書を加入している(していた)健康保険組合へ提出します。 退職後も継続して受給できる場合があるため、退職前に医師と会社に依頼しておくことが大切です。

失業保険(基本手当)の場合

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証
  • 本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)
  • 通帳やキャッシュカード(振込先口座がわかるもの)

提出先は ハローワーク です。 離職後すぐに手続きできるよう、書類を早めに揃えておきましょう。

再就職手当の場合

  • ハローワークで受け取る所定の申請書のほか提出を指示された添付資料

就職先が決まったらハローワークに申請することで支給申請用紙が渡されます。 早期再就職をした場合の特典として、残りの失業給付の一部を一括で受け取れる制度です。

退職給付金を最大限活用するポイント

退職給付金を無駄なく受け取り、生活の安定につなげるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

1. 順序を守る

「傷病手当金 → 失業保険 → 再就職手当」という流れを徹底しましょう。
同時受給はできないため、病気で働けない間は傷病手当金、回復して就職活動が可能になったら失業保険、そして早期就職をしたら再就職手当へと切り替えるのが正しい順番です。

2. 証明書類を確実に用意する

診断書、離職票など申請に必要な書類は制度ごとに異なります。 どれか一つでも欠けていると申請ができず、給付の開始が遅れてしまうため、早めの準備を心がけましょう。

3. 申請期限に注意する

  • 傷病手当金:時効は2年。申請が遅れるとさかのぼって受給できないケースがあります。
  • 失業保険:退職後1年以内に受給しなければ権利が消滅します。 病気療養中、出産育児休暇中の場合は受給期間延長の手続きをしておくことが必須です。

4. 就職困難者認定を検討する

就職状況によっては就職困難者と認定され、失業保険の受給期間が10か月又は12か月に延びる場合があります。通常の自己都合退職では3〜5か月にとどまることが多いため、条件を満たす人は大きな差となるでしょう。

元ハローワーク職員が教える!審査をスムーズに通す窓口対応のコツ

ハローワークの窓口で10年以上、数千件の書類を審査してきた執筆者(育子)が、担当者が必ずチェックしているポイントを伝授します。

担当者はここを見ている!離職票や主治医の意見書のチェックポイント

窓口では、提出された離職票から「そもそも受給資格があるのか」を真っ先に確認します。

雇用保険の期間が足りない時の「合算」ルール

失業保険をもらうには原則として1年以上の加入期間が必要ですが、直近の会社だけでは足りないケースも多いです。その場合、前職と前々職の期間を合算して1年以上あれば受給できます。ただし、その間に失業保険の申請をしていると合算できませんのでご注意ください。

【POINT】

合算が必要な場合は、辞めた会社だけでなく、前の会社の離職票も必要になります。もし手元になければ前々職に問い合わせてください。

病気など正当な理由での退職なら「特定理由離職者」で給付制限を短縮

病気やケガ、結婚や転勤が理由の引っ越しにより通勤困難になった場合など、特定理由離職者として認められる可能性があります。これに該当すれば、自己都合退職でも1ヶ月の給付制限がなくなり、1ヶ月早く失業保険をもらうことができます。

「就職困難者」なら給付日数が最大360日に!

ここが一番重要なポイントです。もし、統合失調症やうつ病などの症状がある、もしくは障害者手帳をお持ちの場合は、就職困難者として認定される可能性があります。 認定されると、通常は90日〜150日程度の受給期間が、300日(45歳以上なら360日)まで大幅に増えます。

主治医の意見書の内容は厳格にチェックされますが、認められれば生活の安心感が全く違います。心当たりのある方は、必ず窓口で相談してください。

就職困難者の申請方法と必要書類を徹底解説|主治医の意見書の書き方・取得方法まで

会社都合退職として認定されるための条件と伝え方

失業保険が多くもらえる為できれば、自己都合退職よりも会社都合として申請がしたいですよね?会社都合退職にするには、会社を納得させないといけませんが、状況によってはハローワークが会社都合と認定してくれる場合があります。

例えば、長時間労働の職場でしたら45時間以上の残業が3ヶ月連続で続いたということは起こりうるでしょうから、その場合はタイムカードなど客観的に見せることができる書類を用意できれば認定していただけます。

上記のように、ハラスメントや残業時間の証拠、あるいは通院履歴があれば、認定を受けられるチャンスがあります。大切なのは、自分の意志では継続が困難だったという客観的な証拠を提示し、論理的に説明することです。

会社都合退職にするにはどうすればいい?パワハラや残業を理由に自己都合から変更する方法

窓口でトラブルにならないための事前準備と心構え

ハローワークは非常に混雑しており、担当者も一人で何十人も対応します。また、正確に状況を伝えられないと間違った案内をされることもあります。

必要書類が一つ欠けているだけで、その日の手続きは終わります。教えてもらいに行くのではなく、完璧に準備して、確認してもらいに行くという姿勢が、ミスなく給付を受けるための最短ルートです。

ケース別:私はもらえる?退職給付金の対象チェック

パート・アルバイト・派遣社員の場合

退職給付金は、どのような雇用形態でも各保険に加入しているかどうかで決まります。条件を満たしていれば、正社員と全く同じように受給する権利があります。

傷病手当金:社会保険に加入していれば対象

パートや派遣社員の方でも、勤務先で社会保険に加入していれば、病気やケガで働けなくなった際に傷病手当金を受け取れます。

POINT: 退職後も受給を続けるには、正社員と同様に「退職日までに継続して1年以上、社会保険に加入していたこと」などの条件があります。

失業保険:雇用保険に加入していれば対象

雇用保険についても、以下の2つの条件を満たしていれば加入の対象になります。

  1. 加入条件: 31日以上の雇用見込みがあり、週の所定労働時間が20時間以上であること。

  2. 受給資格: 原則として、退職前2年間に雇用保険の加入期間が通算12ヶ月以上あること。

    ※倒産、解雇、勤務先が認めたパワハラなどの正当な理由がある場合は、退職前1年間に6ヶ月以上の雇用保険の加入で受給できる場合もあります。

パートやアルバイトでも失業保険は受け取れる?もらえる条件と注意点を解説

公務員の場合

公務員は、原則として一般の民間企業のような雇用保険の対象外となっています。しかし、全く保障がないわけではなく、公務員独自の非常に手厚い制度が存在します。

公務員の失業保険に代わる制度

公務員にはハローワークで受ける失業保険がない代わりに、退職手当(公務員の退職金)という仕組みがあります。

  • 退職時に受け取る退職手当の額が、もし雇用保険の失業給付の計算額よりも少ない場合、その差額分が支給されます。

  • また、退職手当自体が支給されないような短期間の勤務であっても、雇用保険に相当する額が保証されるケースがあります。

病気退職の場合:共済組合の傷病手当金

公務員がうつ病や適応障害などで休職・退職する場合、民間企業の健康保険ではなく、自身が加入している共済組合から傷病手当金が支給されます。

  • 支給額: 民間と同様に標準報酬日額の約3分の2が支給されます。

  • メリット: 共済組合によっては、法律で定められた額にプラスして傷病手当金附加金が上乗せされることもあり、民間企業よりも総受給額が多くなる傾向があります。

共済組合の傷病手当金とは?公務員でももらえる条件・申請方法・計算まで完全ガイド

自営業者・フリーランスの場合

自営業者やフリーランス、個人事業主の方は、原則として雇用保険に加入していないため、仕事を辞めてもハローワークから支給される失業保険(基本手当)を受け取ることはできません

 失業保険:原則として受給不可

自営業者は自分が雇用主という扱いになるため、法律上の失業という概念がありません

ただし、会社員から独立したばかりの方で、前職の雇用保険の有効期限(原則1年)が残っている場合は、廃業届を出すことで受給できる特殊なケースもあります。また、独立から間もなく、事業の先行きが不安な場合には受給の権利を3年間温存しておける受給期間の特例を申請することが可能です。

傷病手当金:国民健康保険では対象外

会社員が加入する社会保険(健康保険)には傷病手当金がありますが、自営業者が加入する国民健康保険には、傷病手当金の制度がありません。

つまり、病気やケガで仕事ができなくなっても、公的な所得補償は一切受けられないのが一般的です。

 自営業者のための退職金制度

公的な退職給付金がない代わりに、自営業者には自分でお金を守るための制度が用意されています。

  • 小規模企業共済: 経営者のための退職金と呼ばれ、積み立てた掛金が廃業時に戻ってきます。

  • iDeCo(個人型確定拠出年金): 老後の退職金を自分で作るための制度で、掛金は全額所得控除の対象になります。

退職給付金の受給に伴うデメリットと回避策

社会保険の扶養から外れる金額とは?

傷病手当金や失業保険などの各種給付金が日額3,612円(60歳未満の場合)を超えると、原則として家族の健康保険の扶養から外れなければなりません。

これを放置すると、後から数ヶ月分の保険料を遡って請求され、数十万円の支払いが発生するトラブルになりかねません。

失業保険をもらいながら扶養内でパート勤務は可能?損せず働く方法とは?

受給中の国民年金・国民健康保険料の支払いと免除制度

退職後の大きな負担は保険料ですが、失業や所得減少がある場合は、免除・猶予申請が可能です。窓口で全額免除や一部免除の相談を忘れないようにしましょう。

.退職後や失業時に国民健康保険料(国保)を減免する方法|傷病手当金と併用できる?デメリットも解説

確定申告は必要?給付金と税金の関係

傷病手当金や失業保険は非課税所得です。年収としてカウントされないため、所得税や住民税はかかりません

ただし、年度途中で退職した場合は年末調整を受けられないため、別途確定申告をすることで払いすぎた税金が戻ってくる可能性があります。

失業保険を受給したら確定申告は必要?申告が必要なケースを解説!

退職給付金についてよくある質問(FAQ)

Q.「最大28ヶ月・200万円受給」というのは詐欺ではないですか?

A. 制度を正しく活用した「正当な権利」であり、詐欺ではありません。 通常、失業保険だけだと3,4ヶ月で終わりますが、傷病手当金(最大18ヶ月)を組み合わせることで、受給期間が2年以上、総額が数百万円になることは法律上、十分にあり得ます。 ただし、誇大広告を出している悪質な業者も存在するため、正しい知識を持つことが重要です。

Q. 申請することに「デメリット」はありますか?

A. いくつかの注意点があります。 例えば、受給中は「原則、扶養に入れない(国民健康保険料がかかる)」、「厚生年金の加入期間が空く」といった点が挙げられます。 しかし、それらのコストを差し引いても、手元に残る給付金のメリットの方が大きいケースがほとんどです。 

退職給付金のメリットとデメリットを比較!受給条件と注意点まとめ

Q:退職代行を利用しても給付金はもらえる?

A:はい、可能です。退職の手段がどうあれ、社会保険や雇用保険の受給資格とは関係ありません。ただし、離職票の受け取りなどのやり取りはしっかり行う必要があります。

Q:申請期限を過ぎてしまったらどうすればいい?

A:傷病手当金は2年、失業保険は原則1年の時効があります。期限間際でも諦めず、まずは専門機関に相談してください。

まとめ:損をしない退職のために、今すぐやるべきこと

松本社労士からの総括アドバイス

退職は一つの区切りであり、新しい人生のステージへの出発点でもあります。公的制度は、その移行期における生活の安定を支えるために存在しています。

制度の内容を正しく理解し定められた要件に基づいて適切に手続きを行うことは、働く方々に備わった正当な権利です。まずはご自身の状況にどの制度が適用されるのかを整理し、将来を見通すための確かな一歩を踏み出してください。

退職給付金は、あなたがこれまで一生懸命働いて納めてきた保険料から支払われる正当な権利です。

残念ながら、ほとんどの人が失業保険から申請して損しています。 結論、退職直後にまず確認すべきなのは次の2点です。

  • 今の体調で働けるのか?
  • 傷病手当金の対象になるのか?

実際、当サイトに相談いただく方の多くが、傷病手当金 → 失業保険 という正しい順番を知らないことで、受給総額が100万〜200万円減っているケースが非常に多いです。 一度失業保険の手続きを始めてしまうと、後戻りはできません。 まずは「自分がいくらもらえる可能性があるのか」を知ることから始めましょう。

▼ステップ1:受給額の目安を確認する

年収や勤続年数によって、受給額は大きく変わります。 以下の記事で一般的なモデルケースを紹介しています。

▼ステップ2:あなたの正確な金額を算出する

いくらもらえる?いつまでもらえる?と正確に知りたい方は、当サイトの公式LINEで無料診断を行っています。 30秒で終わる質問に答えるだけで、あなたの受給額を算出します。

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▼ステップ3:不安な方はプロに相談する

「計算してみたけど、書類の書き方が不安」「会社とのやり取りが怖い」という方は、私たち専門家がサポートします。 社会保険給付金アシストでは、以下のサポートを行っています。

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